2020年の3月以降、「自粛」とか「STAYHOME」というムードの中でSNSやオンライン通話で誰かと意図的に近況などを話す場を作ることはできますが、今までのように「あそこに行ったらたまたま会ってさ」みたいな偶然的な出会いが起きづらくなっちゃった。(そこが素晴らしいところなのに)
[ A.N.D.NOW ]では、日々モノを作ったり遊んだりしている人々に今どんな生活をしていて家で何を考え何を見ているのか。日本はどーなっていくと考えているか、少し話を聞いてみました。
芸能人やニュースキャスターや専門家じゃなくって少し距離の近い、みんなの2020年5月。
(6月になってしまった。時の流れが早くて遅い)
人間は慣れるしいとも簡単に忘れてしまう。これから先の不安定な、だけど必ず来る未来の為に。覚えておきたいことがたくさんあります。
A.N.D.NOW #14、2000年生まれ、高校の同級生である3人で結成されたガールズ3ピースバンド「Tasty」。今東京で密かに話題騒然の大学生3ピースガールズバンド、tasty。cuteな見た目と渋い歌声、そして抜群のメロディセンスは次世代を担うべきバンドであることは間違いない。そんな彼女たちは今20歳。私が20歳の頃には3.11の震災があり、その時すごく悩み苦しみながら転職を決め価値観がガラッと変わっていった記憶がある。その10年後、ウイルスにより世界中が震撼することになるとは夢にも思っていなかった。その頃の私と同世代の彼女たちは今何を思い、未来を創っていくのだろうか。
Q
お名前と、肩書きなど教えてください。
Tastyです。3pieceの19TEEN GALS BANDです。今回はTasty3人で回答していきたいと思います。宜しくお願いします。
Va./Vo. のハルカです。猫好き。
Dr. の古池です、打ち込みのドラムを勉強し始めました。
Gt./Sub Vo. のANNOです。Tastyの7割くらいの作詞作曲を担当。プロの腕には及びませんがDJもします。今はビジネスについて勉強中
Q
新型コロナウィルスによって現在どんなふうに過ごしていますか?
またはステイホームでどのように過ごしていましたか?
ANNO:基本買い物以外は外出せず家にいますが、とても忙しいです。毎日朝から晩まで細かくスケジュールを決めていて、出来るだけそれに沿って行動するようにしています。最近は読書に時間を費やしています。そして合間にYouTubeやInstagramもかなり見てます!(笑)
9:00 起床(本当はもっと早く起きたい)
朝ご飯、聖書を読んで、ストレッチ、運動
10:30 英語の勉強
11:30 家事など
12:30 お昼ご飯
13:30 ここからはその時にやらなきゃいけない事を夕食までに終わらせるよう努力します。
(制作活動、服作り、曲作り、読書、ビジネス立ち上げの準備、たまには遊びの時間、友達とzoomなど)
18:30 夜ご飯
20:00 日中に終わらなかった事の続き、たまにダラダラする
22:00 筋トレ、日記を書く、ストレッチ
23:00 寝支度
謎の間
25:00 聖書を読んで就寝
ANNO:最近ハンドメイドのオリジナルスウェットを制作し、オンラインストアで発表しました!弟に撮って貰った写真を合成(笑)
Q
それコロナ前とどう変化しましたか?
ANNO:生活リズムそのものに加え、人間としてのスペックが劇的に変化しました。以前私は運動が1番嫌いだったし、時間通りにスケジュールをこなしたり、とにかく「行動」するのがとても苦手なタイプでした。自粛期間が始まって、何かに追われる事が無くなり心に余裕が出来たらなんか自由になって、今までとは別人のように、ずっとやってみたかった事や自分を高めるような事を沢山するようになりました。私がこの自粛期間で1番学んだのは、自分に投資をするという事です。
Q
ご自身の活動や生活は変わっていくと思いますか?
ハルカ:確実に変わると思います。
自分で時間を使えるから、全て自分次第
怠けるのも、励むのも
変わらないことはマイペースという事だけだと思います。無理してても自分に身に付かないし、良いアウトプットにならないと思う。
だから自分をいかに理解して、誘導するかになると思います。
Q
コロナ収束後の世界はどうなっていくと思いますか?
ハルカ:ライブハウス、クラブはLive配信が主流になるかもしれないですね。世の中全体としては最優先することの判断が前よりも慎重にならなければいけないと思います。
ANNO:ザックリした事を言うと、以前に比べあらゆる「無駄」が省かれるようになる気がします。その反面、機械化が進む時代の中で自粛期間を経て、皆が人間本来の姿を見つめ直し様々な面でアナログに戻る部分が多くなりそうです。つまり、あえて価値ある「無駄」を選択する人が多くなるんじゃないでしょうか。不要な無駄は省かれ、価値ある無駄がリバイバルする。例えば私達は今友達同士で文通を楽しんでいます。普通に手紙を送り合ったり、各自が作品を作って送り合うという遊びをしていました。私達の中でこれから「郵便ブーム」が加速しそうです。
ハルカ:うちの猫のぽむです。
Q
ムードとして音楽や絵画などジャンル問わず「アーティスト」の人々の今の動き方、次のアクションはどんなものになると思いますか?
ANNO:芸術を意識せずに生きている人に比べ、アーティストの方などは「価値」を大切にする人が多いと思います。自営業を営む方などは大変な状況を通っていますが、人々は余計にあらゆる「価値」に対してお金を払おうと、以前に増して意識しているんじゃないでしょうか。通っていた飲食店やクラブなどに貢献するのも一つですし、今まではアーティストやミュージシャンはお金を稼ぐのは難しいとされてましたが、これからはそのような人々がきちんとお金を稼げるようになる時代が来ると願っています。皆んなでお金の流れを作り、お金の為に働くのではなく、お金が自分の為に働くような循環の実現が理想です。
古池:物質的空間の共有が難しくなった分、今(この瞬間)を共有することの価値が上がっている様に思えます。共時性から意味を見出していく作業になっていくのではないかと最近考えてます。
Q
この状況(自粛/stayhome/人と直接会えない)みたいな中で何か今までと違うものは見えましたか?
ハルカ:自己肯定感が強いと思っていたけど、弱い時もあること。今までは色んな人に会ったり忙しかったりで埋められてた時間が空いて、ナーバスになる事もありました!でも自分が思っていたより弱いことを知れたので良かったと思っています。
あとは文通や自作品を物々交換をするようになりました!誰かを思ったり考える時間が増えました。(みんないつもありがとう♡)
Q
ソーシャルディスタンス / オンライン通話 など物理的に会ったりできなくなったことでの精神的な距離感を感じますか?
ハルカ:精神的な距離感は感じませんが、単純に会えないので寂しいです。
人の目を見て話す事が減ったなぁと思います。画面越しだと本当に目があってる感じがしないので(笑)
友達のキラキラした目が見たいです。
古池:社会的コミュニケーションがzoomに変わった時、そこに身体性・肉体性は無く視像としての顔が全面化していると感じます。過剰に顔が晒されるzoomに未だに慣れない部分があるし、慣れたくないという気持ちが大きいです。普段の会話で自分が重要視していたものは、画面に写る人の形をした像ではなくもっと感覚的なものであったと気付かされた。この生活に慣れてしまった時、私がライブを好きだと思った気持ちを自分で否定してしまう事になる気がします。
Q
インターネットで見つけられるものでオススメのものはありますか ? リンクがあればそれも教えてください。
ハルカ
仮面/ペルソナ
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B0834V5HJH&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
エンドレスポエトリー
https://watch.amazon.co.jp/detail?asin=B07H11FZPM&territory=JP&ref_=share_ios_movie&r=web
Q6
最近何か買いましたか?
古池:酢酸1Lとスーパープロドール(薬品)を買いました。
暗室の授業が休講になったので自室で現像しようと思い、薬品を混ぜています。暗室もカメラも同時に自作し始めたせいで暗室作業がミスっているのかカメラが上手くいってないのか分からなくなり詰んでいるところです。
古池:生まれた時から家にあった洗濯機とお別れしました
Q
今、どんなサービスがあったらいいと思いますか?
ハルカ:物質的に相手側の振動が自分に伝わるようなもの。というのも、以前オペラシティーのICCでそのような装置があり面白かったんです!手の感触や、ビー玉が転がる感触が振動で伝わる装置で、AIや機械ではなく人の手で起こした振動が伝わることにぬくもりがありました。
Q
今何か告知することやメッセージなどあればお願いします。
最後まで読んで頂きありがとうございます!自粛が少しずつ解禁されたら、またTastyの活動も再開して行きたいと思っています。今まで以上に「今この瞬間」を大事にしていけば、予測できない時代でも自分らしく未来を作り上げられるのではないでしょうか?
Tastyの方も、メンバー個人の活動も、温かい目で応援して頂けたら嬉しいです!いつかLiveでお会いしましょう!FEELING FIRST♡
tasty
高校の同級生である3人で結成されたガールズ3ピースバンド。2000年生まれ。学校の軽音部で約1年間バンド活動をし、卒業してから再結成、アルバム発売に至った。ジャンルを問わないオリジナルサウンドで独自の世界観を表現
ANNOのオリジナルスウェットオンラインストア