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この度、A.N.D.の地下室にあるA.N.D.galleryにて、アニメーション作家ZECINの個展を開催いたしました。近年では様々なミュージシャンのMVなども手がけている気鋭のアーティストです。今回の展示より彼の新しい作品シリーズとして、4つのチャプターに分かれて展開されるアニメーション作品『The Story Of Light』の第一章となります。第一章では彼の表現との出会いをテーマに展開され、表現の原点である棒人間と抽象的なエフェクトアニメーションで構成されます。 

INTERVIEW

まず、自己紹介をお願いします。


アニメーション作家をしていますZECINです。アニメーションMVの制作、VJなどもしてます。

アニメーションとの出会いを教えてください。
小学生の時にDSiのうごくメモ帳というソフトで遊んでいたのがルーツです。描いたものが動くという性質が魔法のように感じて毎日熱中してやっていました。

アニメーションという手法を選んだ理由などもあればお願いします。
アニメーションが自己表現になると分かったからです。小学生の頃は遊びでアニメーションを作っていたので作品という意識はなくて大学に入るまで僕の中でアニメーションは遊びの認識でした。しかし大学2年の時にアニメーション作家の方と出会って作品として昇華できると分かってからアニメーション作家として活動してます。

今のスタイルになったきっかけはありますか?(誰かとの出会いや、影響を受けたものなど含め)
アニメーション作家のtatamitani tetsuyaさんの影響が大きいです。表現としてのアニメーションを僕に教えてくれました。今制作している制作方法は畳谷さんから教わったものがほとんどで本当に感謝してます。


尊敬しているクリエイターはいますか?
まず上記のtatamitani tetsuyaさんです。
同世代でいうとtatsokaです。以前アトリエが一緒だったんですけど制作に対する姿勢がかっこいいです。

 

好きな音楽を教えてください

アーティストだとドレインギャングのメンバーが作る音が一番好きです。アートワークもめちゃくちゃ最高です。

ジャンルだとトラップ、lofiドリル、テクノが好きです。最近リッチー・ホゥティンを見る機会があってテクノのヤバさに気づいて今テクノにどハマりしてます。


 

今回A.N.D.で開催した個展から始まった、”The Story Of Light”のことを教えてください。
The Story Of Lightは今年1年間かけて制作する4部構成のアニメーション作品で、僕の人生の中で感じた表現に対する価値観の変化をテーマに構成されています。A.N.D.では第一章を展示しました。

The Story Of Lightは私の人生において、表現をすることに対しての価値観の変化を光の色であるRGB(Red.Green.Blue)にあてがって展開

するアニメーション作品です。私のアニメーション表現のルーツである"棒人間"をモチーフにして世界観を構築しています。

4章に分けて展開され、章ごとに色のテーマがあります。

第1章は表現との出会いをテーマにしていて原始の色である青を基調とした作品です。

抽象的な世界で表現をする楽しさを見つけます。

第2章は表現の変化をテーマにしていて進化、成長の色である緑を基調とした作品です。表現の多様性を知り様々な形態にメタモルフォーゼします。

第3章は表現への葛藤をテーマにしていて怒り、苦しみの色である赤を基調とした作品です。表現とは何かが分からなくなり自暴自棄になり自分自身と戦います。

第4章は表現の楽しさをテーマにしていて光の赤、青、緑の色が重なった時に白になる性質から白を基調とした作品です。楽しいから表現をするという当たり前のことを思い出しアニメーションに出会った当時のような即興的なアニメーションで表現します。

 

出会い、変化、葛藤、原点が大きなテーマになっています。

第1章は近日YouTubeにて公開予定です。

作品の作り方について教えてください。(なんのソフトを使っているか、アイディアの探し方など)
アイデアは実体験から得るものが一番多くて正直感性の部分です。寝不足の時に音楽を聴きながら散歩してるとよくアイデアが浮かびます。
ソフトはPhotoshopとアフターエフェクト、ipadだとプロクリエイトです。

 

 

アニメーション以外にもドローイングの作品がありますが、割と日記みたいな印象を受けました。アニメとドローイング作品の作る上で違いはありますか?

ドローイングはその時のバイブスで描いていて感じたもの純度100%で出るイメージがあります。逆にアニメーションは構成を考える故に脳内で練ってからアウトプットすることが多いです。けど最近は構成を考えずフリースタイルでアニメーションを作ることにハマっていて、ドローイングのノリで日記的に毎日1作品ずつ制作しています。1作品が短いので溜まったら繋げて公開しようと考えています。

 


今後やっていきたいことなどあれば教えてください。

考えさせる前に食らわせる作品を今夏は制作していきたいなって思ってます

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ZECIN

アニメーションアーティスト、イラストレーター、漆芸家

1998年 12月14日生まれ

神奈川県横浜市出身

東京藝術大学映像研究科アニメーション専攻在学

アニメーション表現を主軸に作品制作を行う。アニメーションの持つ魔法的な性質をテーマに活動。ビートメイカーのKeisuke MatsuoとNEHANというユニットで活動中。

ZECIN exhibition

"The Story Of Light : Chapter 1"

2022.6/10-6/18

A.N.D.gallery(ex ANAGRA)

 

OPEN

weekday 15:00-22:00

holiday 14:00-21:00

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